2019年04月30日

【190430 今後の課題】革新技術普及の共通課題

【190430 今後の課題】

ブロックチェーン(分散型台帳技術)など革新技術の普及の課題は、「規制」である。
10年以上前から、技術・研究関係の方々と勉強会などを通して議論はしているが現実的な解決には至っていない。今回の、ブロックチェーン(分散型台帳技術)に関する「仮想通貨」も政治・行政側がしっかりとアンテナをはり、色々と検討しながら規制を作りあげるべきであり、規制も一部の方の意見だけでしっかりとした、検証をしないでの進め方には、行政側の世の中の変化のスピードを考えた検証プロセスが存在しないことも「気づき」であった。

「モノづくり」には、世の中に商品を出す時のプロセスが存在している。
大きな違いは、製品を購入するのは客が決めることなので、使い勝手が悪い、高い、デザインが悪い、品質が良くないなどなどで判断などをしている。
しかし、規制は客の判断ではなく、「守るべき」となってしまう。特に、法律は国民が守り、行政など規制側が管理監督をすることにもなる。「判断」でなく「強制」的になる。

なら、どうする?
モノづくりでも、いきなり世の中に出さないのである。会社の中でしっかりと検証して、品質管理、市場調査などをやっている。サンプルを作り、簡易的な市場確認もする。

大手は、一部の限定的な製品として、地域を限定するなどをしている。
なら、規制(法律も)同じことをすればいいのでは?
一部の地域に限定(特区など)して規制をサンプル的にやってみる。あるいは、現状の規制をがらっと変えて新しい規制で限定的にやってみる。などである。
だが、問題がある。今の、規制(法律)を限定的でも変えられないのである。

金融、税制関連の規制はぐちゃぐちゃである。ICTの力を借りても、管理維持、メンテに手間がかかる。経済の血液である「お金」が血管のつまりで、機能していない状況である。
渋沢栄一翁(道徳経済合一説)が望んだ仕組みなのか?よく考えてほしいものだ。

その複雑な、規制を根本から変えるのは「ブロックチェーン及び分散型台帳技術」基盤である。

しかし、規制の壁が。規制の基である「憲法改正」しかない。第8章!

以上

posted by Blockchainer Ishigami at 13:54| Comment(0) | 総合

2019年03月26日

第5講 Fintechと銀行業務(銀行法関連) 【190319 法務(金融とIT)関連 その5】Fintechと銀行業務(銀行法関連)

第5講 Fintechと銀行業務(銀行法関連)

【190319 法務(金融とIT)関連 その5】Fintechと銀行業務(銀行法関連)

<サービス概要>
銀行Aは、事項の銀行業務においてFintechに関するサービスの開始を進めるとともに、Fintechに関するサービスを提供して好業績を重ねているB社に対する出資も併せて検討しています。
銀行が行うことができる業務については、銀行業務の公益性や健全性などを考慮し、銀行法において一定範囲の業務に限定されています。また、銀行が一般の事業会社に出資を行う場合についても、その出資比率などに一定の制限が設けられており、銀行が一般の事業会社に出資を実行する場合には法令上の制約があります。このような制限においても、類似の枠組みが設けられています。

もっとも、Fintechに関するサービスは進展し、Fintechに対する銀行の関与が期待されてる中、銀行がFintechに関するサービスに自ら進出すること、また、Fintechに関するサービスを営む事業者に出資することについてのニーズが高まってきている。

このような、状況を踏まえ、2016年に「銀行法が改正」されるなど、銀行を営む業務や銀行が行う出資の既存の考え方の変化について、徐々に新たな動きが広がっています。具体的には、例えば、ECモールを運営する銀行の子会社と銀行が連携することにより、ECモールにおける商流情報を活用した新しい形の融資が実行できる可能性や、会計サービスを提供する銀行の子会社と銀行が連携することにより、融資先の管理方法を多様化することができる可能性など、Fintechに関するサービスについて銀行が関与できるフィールドが広がることが期待されている。

銀行をめぐる、昨今の法改正の動向を中心としてまとめる(一部抜粋)

@ 銀行子会社の対象業務の範囲を法改正して、基準議決権数(総株主等の議決権5%)を超えた出資を行うことが行政当局の個別の認可のもとで可能となりました(改正銀行法16条の4第1項)
具体的な要件として、改正銀行法16条の2第1項12号の3として
「情報通信技術その他の技術を活用した当該銀行の営む銀行業の高度化若しくは当該銀行の利用者の利便向上に資する業務またはこれに資すると見込まれる業務を営む会社」(ある程度、広い範囲の会社が本制度の対象になる可能性がある)
https://innovation.mufg.jp/detail/id=243



A 送金サービスにおかえるxml方式の導入(可能性)
送金取引に関するフォーマットの変更をxml方式へ全面移行することが「論点」となっている。
 <Xml方式>
 ↓
https://gogodiet.net/z/xml/1.htm


posted by Blockchainer Ishigami at 15:10| Comment(0) | Fintech

2019年03月19日

第4講 Fintech進展の為のインフラ(法制度) 概要【190319 法務(金融とIT)関連 その4】Fintech進展の為のインフラ(法制度) 概要

第4講 Fintech進展の為のインフラ(法制度) 概要
【190319 法務(金融とIT)関連 その4】Fintech進展の為のインフラ(法制度) 概要

科学技術ひいてはICTないしIT技術の発展は著しいものがあり、これは技術的に金融に応用することは、それほど困難でないと考えられる。しかし、金融の世界は、多層的な規制の塊であるといっても過言でない。技術的に可能であっても、これを金融の世界に実現するには、金融規制法や関連法制の海の中で生存できるようにデザインをされなければなりません。これがなかなか大変な事です。1970年代に金融の自由化が叫ばれて、これが実行に移していかれた当時も、「金融の自由化はループホール(抜け穴)の発見である」と言われたこともありました。その後、金融規制も緩和されていったのですが、これと同様に、Fintechも金融規制のないところ、緩やかなところ、あるいは金融規制法の掻い潜るようなところから実現されている。

我が国では、有価証券等はじめとする金融商品については、金融商品販売法の成立、同法の改正によって、同じ機能を有する取引について、いわゆる横串を刺す統一的な法制となっている。しかし、預金、貸付、資金決済といった銀行の固有業務に関する、金融法については、縦割りの様々な縦割りになっている。そのことが、Fintechの障害になる場合が数多くあります。
また、それらの法規範は、法律、政令、府省令という階層があり、さらにデファクトとして規範として機能する事務ガイドラインや監督指針があり、法律を除きこれらの各階層に、また法改正等の都度のパブリックコメントも事実上規範として機能することがある。さらに、法律上の認定協会等の業界団体による自主規制ルールおよびその階層があり、各法律に深い規範の階層がある。そして、各法律の立法趣旨を完徹するため、または脱法を許さないための下位規範による本来その法律の趣旨にとって本質的ではない少しの形式的な規制がFintechを妨げるという場合がある。
近時は、金融法の領域でも、ハードローに対するソフトローによる柔軟な規制への変化の流れも指摘されているものの、依然として細部では複雑なハードローの体系が激然と存在している。

この事情は他国でも同様のようであり、Fintechを重要な国家戦略と位置づける英国では、情報セキュリティーで用いられるサンド・ボックス(SANDBOX=砂場)の概念を当てはめ
Fintechについて各種規制法の適用を受けずにFintechの実証実験を可能するべく、Regulatory Sandboxの制度が活用されている。

我が国の国家戦略特別区域法の国家戦略特別区域がこのSANDBOXの発想に類似していますが、目下、同法で指定された事業は限られ、また、非適用とされる規制もきわめて限定的ですから、到底複雑で多層的な金融規制法が関係するFintechに対応することは困難であると思われる、なお、この点に関しては、
2018年に「生産性向上特別処置法」その他の関連法令が成立しており、新たなプロジェクト型「規制のサンドボックス」制度の創設およびその運用の進展が期待される状況である。

<参考:サンドボックス制度>
https://www.miyukiblog.com/archives/7352
https://www.meti.go.jp/press/2018/06/20180606001/20180606001.html(経産省)

また、米国では、Fintechの巨視的な、法と経済学の視点からの位置づけについて、前掲書『成長戦略論』の各論稿での提言があり、木下信行「我が国の成長戦略から見た本書の意義―――監訳者あとがきにかえて」同書375頁以下をご参照ただければ、その問題状況と我が国でも取り組むべき課題について大変参考になります。

<参考:書籍「成長戦略論」>
http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002379


posted by Blockchainer Ishigami at 15:13| Comment(0) | Fintech